こんにちは!
過去3回にわたり「3つの基礎感覚」が、子供の発達に非常に重要であり、家庭や学校で、簡単にできる「体操、遊び」の方法を紹介しました😌 子どもたちの発達のつまづきや学習のつまづきの大半は、この基礎感覚が育っていないと考えられています💦
※3つの基礎感覚とは、「前庭感覚、固有感覚、触覚」です。各感覚の説明や「体操、遊び」の方法は、下記の過去記事を参考にして下さい👀
本日は、この基礎感覚と視覚、聴覚を含めた感覚の連携、「感覚統合」を身につけるため、家庭や学校で必ず取り入れたい「体操、遊び」を紹介します😲
過去記事で、基礎感覚の能力を向上させるため、それぞれの感覚に応じた「遊び」の方法を紹介してきましたが、この基礎感覚を統合するため、3つの感覚に共通する必ず理解しておきたいこと「2つ」を紹介します。
一つめは、 『ボディイメージ』です。触覚、前庭感覚(平衡感覚)、固有感覚の全てを使って、自分の身体に対する下記のようなものを実感します。
①自分の輪郭 ②自分の身体の大きさ ③自分の身体の傾き ④身体の力の入り具合 ⑤手足や指の関節の曲げ伸ばし具合
混雑した人混みを、人にぶつからないように歩けるのは、ボディイメージのおかげです。また、雨の日に傘をさした状態で、人とすれちがう時にぶつからないようにできるのも、傘の先端までを自分の身体の一部だと認識できるだけのボディイメージが育っているからだといえます🤔
一般的には、6歳位で基本的なボディイメージが形成されます。ボディイメージがうまく育たないと、学校生活の中でさまざまな困難さを抱えます。人との距離感を調節できずトラブルが多い、身体を使う『粗大運動』が苦手、手先を使う『微細運動』が苦手で手先を器用に動かせないなどです。これらの原因を周囲が正し理解しておかないと、本人も「できない」ことで運動や学習への意欲が削がれ、自己肯定感が不登校などにつながってしまいます。
また、ボディイメージがうまく育たないと「右手、右足、左手、左足」が、わからないために自分の居る位置や場所に迷ったり、「鏡文字」を書いたりするのです。
※粗大運動・そだいうんどう(歩いたり、走ったり、飛んだり、跳ねたり、泳いだり、投げたり、バランスをとったり)などの身体を使ったダイナミックな運動です。
※微細運動・びさいうんどう(書いたり、読んだり、喋ったり、ボタンを留めたり、靴ひもを結んだり、道具を使ったり)などの運動です。
粗大運動と微細運動は、お互いに深く関係しています😌
二つめは、『空間認知能力』です。これは、空間にしめるものの大きさ、高さ、広さ、位置などを把握する力の事をいいます。3つの基礎感覚と視覚、聴覚が連携しながら発達し、外界の情報を認識する力が育っていきます。
野球のバッティングの場面を例にとれば、打者はボールを目でとらえるだけでなく、その大きさ、スピード、自分との距離感まで把握します。これは「視覚」を使って情報を集めているため「視空間認知」と呼ばれます⁉︎
※ 視空間認知に苦手がある子は、視覚機能の「輻輳運動(ふくそううんどう)」の弱さが原因の可能性があります。文字が二重に見えたり深視力が弱く球技などの苦手を生じます😨
輻輳運動は、下記の過去記事を参考にしてください
また、私たちは、後ろから声をかけられた時に、目で見えない相手でも、その声の大きさなどから相手との距離感を把握することができます。これは主に聴覚を使っているため「聴空間認知」と呼ばれています。
私たちは、自分の身体の動きとボールの位置を両方把握してはじめて、バットをボールに当てることができます。また、おしゃべりするときには、相手との距離やまわりの雰囲気を考えながら、声の大きさを調整します。つまり、自分の身体を把握する「ボディイメージ」と、まわりの空間を把握する「空間認知能力」の両方を発揮することで状況に適した動作やふるまいができるのです😌
基礎感覚を伸ばしていくトレーニング方法は、下記の体操(動き)を取り入れてやってみてください。徐々に効果が現れてくると思います。
■動物体操
動物の動きを真似る体操を繰り返すことで、自分の身体のパーツやボディイメージを把握する感覚が身についてきます。それにより、「触覚」「固有感覚」「前庭感覚(平衡感覚)」の発達のつまづきが改善されて行くことでしょう😌
なぜか⁉️一例をあげると、それは動物の歩きを真似ることで、身体の全身を使い力加減を調整します。(固有感覚の改善)バランスがズレた状態で平行を取り真っ直ぐ歩きます。(前庭感覚の改善)床や手や足がさまざまなものに触れ手のひらや足裏の力を調整することで(触覚機能の改善)などの効果が見込めます。😲
【 YouTube、オンライントレーニングスタジオBUDDYさんの動画を参照しました】家庭や園、学校でぜひ取り入れてたい運動ですね🤔
【まとめ】
子供たちの「気になる行動」を感覚統合の視点てー見ていくと、それぞれにきっちりとした理由があるのがわかると思います。表面的な行動だけを見て「だらしがない」「努力がたりない」などと言うだけでは何も育たないばかりか、子ども自身が成長しようとする機会すら奪ってしまうことにもなりかねません。動作や行動の中で、何に苦手があり、どの感覚機能につまづきがあるのか、見極め改善していくことが重要なのではないでしょうか😌
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